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書誌情報]
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日外会誌. 92(7): 889-892, 1991
症例報告
頸部食道癌術後にガス壊疽にて急死した1例
I.内容要旨症例は74歳女性,頸部食道癌にて手術を施行した.術後急激に腹部膨満および高熱が出現し,ショック状態に陥り死亡した.病理解剖にて全消化管および肝のみが壊死に陥り,いずれも多数の気泡を認めた.全消化管と肝の塗抹標本にてClostridium septicumが検出されガス壊疽と診断された.術後感染症のなかで消化管と肝に限局したClostridium感染症の報告例はない.また腹部単純写真で多量の消化管ガス像,腸壁内ガス像および門脈内ガス像が認められ,消化管に発症したガス壊疽の診断に重要な所見であると思われた.
キーワード
ガス壊疽, 非外傷性, Clostridium septicum
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