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書誌情報]
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日外会誌. 92(1): 52-56, 1991
原著
膵頭十二指腸切除術における術後脂肪消化
吸収試験より見た再建術式の検討
I.内容要旨膵頭十二指腸切除術における再建術式としてBillroth I法型式の今永変法とBillroth II法型式のChild変法を,安定同位元素
13C標識中鎖脂肪を用いて脂肪消化吸収の面より検討した結果,
1)
13C-octanoic acid,
13C-trioctanoin投与後の呼気中
13C質量比は今永変法群で速やかな上昇を認めた.
2)
13C-octanoic acid,
13C-trioctanoin投与後の呼気中
13C最高質量比出現時間は今永変法で速い傾向となった.
3)
13C-octanoic acid呼気中回収率は両群間に差は認められなかったが,
13C-trioctanoin呼気中回収率は有意(p<0.05)に今永変法が良好であった.
以上より膵頭十二指腸切除術後の脂肪消化吸収能より見ると,Billroth I法型式の今永変法はII法型式のChild変法に比べてより良い再建法と思われた.
キーワード
膵頭十二指腸切除術, 再建術式, 脂肪消化吸収試験, 13C-octanoic acid, 13C-trioctanoin
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