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日外会誌. 91(7): 914-917, 1990


症例報告

Straight back syndrome に発症したIEに対する Mitral valve reconstruction の1治験例

名古屋大学 医学部胸部外科

竹内 栄二 , 玉木 修治 , 渡邊 孝 , 保浦 賢三 , 田中 稔 , 阿部 稔雄

(1989年8月18日受付)

I.内容要旨
僧帽弁逸脱を指摘されていたStraight back syndromeの34歳の男性に,齲歯治療後に, Streptococcus sanguis Iを起炎菌とする感染性心内膜炎をみた.僧帽弁後尖腱索断裂,多発性疣贅,僧帽弁閉鎖不全を認めた.炎症所見の消腿した時点でCarpentier's techniqueで後尖の50%を切除しmitral valve reconstructionを行なった.Carpentier ringは使用しなかった.心房中隔欠損も合併していた.術後経過は良好で僧帽弁逆流を全く認めない.

キーワード
Straight back syndrome, Streptococcus sanguis IによるIE, mitral valve reconstruction


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