[書誌情報] [全文PDF] (1513KB) [会員限定・要二段階認証]

日外会誌. 91(1): 62-67, 1990


原著

ラットにおける迷切胃と移植胃の分泌機能に関する研究

日本大学 医学部第3外科学教室

虎溪 邦孝 , 植田 利貞 , 田中 隆

(1989年3月6日受付)

I.内容要旨
ラットにおける胃腸管移植は,同種胃腸管移植の一般的な研究の他に,近交系ラットを使用することにより拒絶反応を来さない移植が可能となり,完全に脱神経された胃腸管の運動機能,分泌機能などの研究が可能となった.
ラットの迷走神経切離による胃液分泌量は23.8±1.1ml,BAOは0.71±0.33mEq/24hrであり,正常胃(24.3±2.9mlならびに1.96±0.12mEq/24hr)に比べ減少する.移植することによって完全に脱神経された移植胃の酸分泌量は,0.15±0.01mEq/24hrと,迷切胃よりさらに減少した.

キーワード
胃移植, 迷走神経切離術, 脱神経胃


<< 前の論文へ次の論文へ >>

PDFを閲覧するためには Adobe Reader が必要です。