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日外会誌. 90(11): 1829-1833, 1989


原著

活性炭吸着マイトマイシン C の免疫系に及ぼす影響の検討

京都府立医科大学 第1外科

岩本 昭彦 , 咲田 雅一 , 畑 幸樹 , 萩原 明於 , 高橋 俊雄

(1988年11月24日受付)

I.内容要旨
活性炭吸着マイトマイシンC(以下MMC-CH)の腹腔内投与が免疫系に及ぼす影響を検討した.MMC-CHはマイトマイシン水溶液(以下MMC-AQ)に比して脾及び胸腺重量の減少が少なく,腹腔浸出細胞(以下PEC)の数は, MMC-AQ投与では1日目に顕著に減少し7日目に正常PEC数に回復するのに対し, MMC-CH投与では逆に1日目に著明に増加し以後漸減し7日目に正常PEC数に戻った.また, Con A刺激に対する脾細胞芽球化能に対し, MMC-CH投与群ではMMC-AQ投与群に比して抑制が軽微であった.LD50値の検討をすると, MMC-AQが8.0mg/kgであるのに対し, MMC-CHでは18.2mg/kgであった.

キーワード
MMC-CH, activated carbon particles, peritoneal exudate cells, Con A


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