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日外会誌. 89(5): 781-785, 1988


症例報告

胆嚢管合流異常を伴ったMirizzi症候群の1小児例

山形大学 医学部第2外科

小幡 和也 , 大田 政廣 , 山際 岩雄 , 内藤 真一 , 鷲尾 正彦

(昭和62年4月6日受付)

I.内容要旨
症例は14歳女児で,腹痛,発熱,黄疸を主訴に来院, Mirizzi症候群の診断にて手術を施行した.胆嚢管に結石が嵌頓し, これが右肝管を圧迫していた.胆嚢管は右肝管に開口し左右肝管の合流は通常より十二指腸寄りであった.手術は胆嚢摘出術のみにとどめた.結石は層状の割面を有するビリルビン石灰石であった.
本症例では小児胆石症であり, Mirizzi症候群を呈していたこと,さらに胆嚢管が右肝管に開口する合流異常を認めたという特徴があり文献的考察を加えて報告する.

キーワード
Mirizzi 症候群, 胆嚢管合流異常


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