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日外会誌. 86(8): 912-922, 1985


原著

膵頭十二指腸領域癌および膵体尾部癌の血清,尿中アミラ―ゼの意義における臨床的,実験的研究

順天堂大学 第1外科教室(主任:城所 仂教授)

小出 眞

(昭和59年11月15日受付)

I.内容要旨
膵頭十二指腸領域癌,膵体尾部癌症例107例を対象として血清,尿中アミラーゼの意義を臨床的,実験的に検討した.膵頭十二指腸領域癌においては,手術術式別の術前術後の血清アミラーゼの変化,膵管造影での閉塞部位や閉塞の程度とアミラーゼの関係などを検討した結果,膵管の閉塞によりアミラーゼは上昇することがわかつた.また膵管の閉塞部位によりアミラーゼ上昇に差があることが明らかになり,それをイヌを用いての実験を行い臨床例と同様な結果を得た.

キーワード
アミラーゼ, 膵頭十二指腸領域癌, 腫瘍随伴性膵炎, 副膵管


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