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日外会誌. 82(11): 1321-1326, 1981


原著

前胸壁切除後の胸壁再建法
~レジン板による胸壁欠損の補塡~

大阪府立成人病センター 外科

野口 眞三郎 , 多賀 一郎 , 内田 整 , 和田 富雄 , 今岡 真義 , 西沢 征夫 , 小山 博記 , 寺沢 敏夫

(昭和56年6月10日受付)

I.内容要旨
1) 乳癌の局所再発5例,葉状嚢胞肉種の局所再発1例,前胸壁脂肪肉腫1例,転移性胸骨腫瘍1例の計8例に対して,根治的胸壁切除とレジン板による胸壁再建を施行した.
2) 胸骨あるいはその近傍における胸壁欠損の補填に関しては,十分な硬性を有するレジン板が,両側にわたる胸郭の支持,前縦隔重要臓器の保護の点で最も優れた人工材料であると考えられる. しかし,局所の滲出液の貯溜,感染など異物反応の点ではなお,検討の余地があると思われる.

キーワード
胸壁再建, Acrylic resin, Marlex mesh

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