日外会誌. 36(8): 2119-2134, 1935
その他
筋無力症ニ對スル上皮小體摘出療法ニ就テ
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1) 名古屋醫科大學 齋藤外科敎室 助敎授 醫學博士 河石 九二夫1) , 桐山 太郎2) |
余等ハ筋無力症ノ3例（男性2例，女性1例）ヲ治療スルノ機會ヲ得，之レニ Hyperparathyreoidismus ノ存在ヲ認メ，2例ニ上皮小體一部摘出術ヲ試ミ良好ナル効果ヲ收メタリ，殊ニ34歳ノ女性例ニ於テ著名ナル効果ヲ得タリ．
筋無力症ハ，自家例竝ニ文獻例ニ就キテ考察スルニ，上皮小體及ビ甲狀腺ヲ中心トシ，上皮小體ヲ主體トスル多腺性内分泌疾患ニシテ，本症ニ上皮小體機能亢進甲狀腺機能低下型（第一型）卜甲狀腺機能亢進型（第二型）トノ二型存スルガ如シ，余等ノ例ハ前者ニ屬スルモノナリ．
療法トシテ本症ハ單ニ内科的對症的治療ニ委ヌルコトナク進ンデ外科的治療ヲ施スベキモノナルコトヲ提案ス，卽チ第一型二對シテハ上皮小體一部摘出術ヲ施シ，第二型ニハ甲狀腺切除ヲ施シ且ツ血中Ca量增加アル場合ハ上皮小體一部摘出術ヲ併セ試ムベキモノナリト信ズ．
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