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日外会誌. 122(4): 368, 2021

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特集

直腸癌治療の温故知新

1.特集によせて

東邦大学医学部 外科学講座一般・消化器外科学分野

船橋 公彦



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本邦の大腸癌治療は,この四半世紀の間に腹腔鏡下手術,究極の肛門温存術intersphincteric resection,新規抗がん剤の導入,ESD,そして2018年4月には直腸がんに対してロボット支援下直腸手術が保険収載されるなど,大きな進歩を遂げた.直腸癌治療においては,歴史的に括約筋の温存と局所再発が大きな課題であったが,これらの進歩は直腸癌治療にも大きな変化をもたらした.さらに,最近では患者の生活の質向上を目指し,括約筋温存術後の排便障害に向けた新たな対応に注目が集まっている.
今回の特集では,「直腸癌治療の温故知新」と題して,これまでの直腸癌治療の歴史を振り返りながら海外を含めた最近の直腸癌治療の動向について解説を頂きました.この特集が会員方々の日々の診療・研究にお役に立つことを願っています.

 
利益相反:なし

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