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日外会誌. 121(4): 461-463, 2020

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手術のtips and pitfalls

区域切除術後の再発例に対する残肺葉切除

獨協医科大学 呼吸器外科

千田 雅之



キーワード
区域切除, 再発, 残肺葉切除

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I.はじめに
浸潤癌に対する区域切除は,時に局所再発することがある.消極的区域切除を行った場合には,放射線照射などの治療となることもあろうが,積極的区域切除後であれば残肺葉切除が必要となる.区域切除では血管処理に際し,肺動脈の血管鞘を開くことが必要となるため,残肺葉切除では血管処理が問題となる.すなわち肺動脈は気管支と固着しており通常の剥離は困難であり,剥離操作による出血を回避するため肺動脈の遮断をした上で血管形成が必要となることが多い.逆に言えば,肺門を遮断し適切な血管形成を行えば残肺葉切除は可能である.

 
利益相反:なし

図1 図2 図3 図4

図01図02図03図04

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文献
1) 千田 雅之 :血管形成術.近藤丘編著,ポケット呼吸器外科ハンドブック,南光堂,東京,pp99-106, 2015.

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