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日外会誌. 121(2): 249, 2020

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生涯教育セミナー記録

2019年度 第27回日本外科学会生涯教育セミナー(東北地区)

「各分野のガイドラインを紐解く」によせて

日本外科学会教育委員会東北地区委員長,福島県立医科大学消化管外科学講座 

河野 浩二

(2019年9月14日受付)



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東北地区では,東北外科集談会および各種外科系学会地方会に併設する形で,本セミナーを実施しており,第27回は2019年9月14日(土),青森県観光物産館アスパムで,第178回東北外科集談会に併設して開催されました.今回のテーマは「各分野のガイドラインを紐解く」であり,会員の多くが臨床現場で経験するであろう6分野を選択し,115名の参加者のもと活発な質疑応答で盛会に行われました.
上部領域では,岩手医科大学の秋山有史先生に,食道癌(第4版)と胃癌ガイドライン(第5版)の各々の改訂ポイント,特に手術に関する要点をご講演いただき,下部領域では,福島県立医科大学の門馬智之先生に,大腸癌ガイドライン2019,特に括約筋間直腸切除,腹腔鏡手術の適応などをご説明いただきました.また,肝胆膵領域では岩手医科大学の新田浩幸先生に,肝癌,胆道癌,膵癌ガイドラインについて,重要なポイントを概説いただきました.呼吸器領域では秋田大学の今井一博先生に,肺癌手術の変遷や縮小手術のEvidenceなどをご講演いただき,心臓血管外科領域では,山形大学の内田徹郎先生に,CABG,弁置換,ステント内挿術などの,本邦とグローバルの現状をご説明いただきました.最後に,腹部救急領域で弘前大学の坂本義之先生に,急性腹症診療ガイドライン2015,特に初期診療アルゴリズムについてご講演いただきました.
第178回東北外科集談会を主催されました弘前大学の福田幾夫教授におかれましては,本生涯教育セミナーの開催にご協力いただきまして,この場を借りて御礼申し上げます.
さて,本セミナーは利便性,均一性を考慮し,Webによるe-learning形式に移行することが決定しております.東北の広大な地域をカバーすべく,各地でFace-to-faceで開催されておりました本セミナーが終了するのは寂しい気持ちもありますが,外科医不足に悩む東北地区では,各現場でe-learningにより最先端の知識を習得することが,より効率的かと思います.

 
利益相反:なし

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