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日外会誌. 127(3): 281-286, 2026
特集
遺伝子診断が変える乳腺外科診療
4.がん遺伝子パネル検査―遺伝子診断が変える乳腺診療:臨床的価値・限界とJBCRG-C07 REIWA試験からの示唆―
内容要旨
乳がん診療は,ホルモン受容体(HR)/HER2などの従来指標に加え,分子異常に基づく治療最適化へ急速に移行している.がん遺伝子パネル検査(comprehensive genomic profiling:CGP)は,多数の遺伝子を同時に解析し,分子標的薬・腫瘍横断的薬剤の選択や臨床試験への導入,遺伝性腫瘍の拾い上げを可能にするとともに,治療耐性や治療反応を規定する分子機序の解明にも資する,診療をつなぐ要となる検査である.一方,推奨された分子標的治療が実際に患者へ届く「到達率」は,検査タイミング,検体品質,結果返却までの時間,PS低下などの患者因子,治験アクセス,薬剤アクセスなどにより制限される.本稿では,最新の国際的推奨と,日本の制度(エキスパートパネル,C-CAT)を概説した上で,国内前向き観察研究JBCRG-C07(REIWA)最終解析を中心に,乳腺診療医がCGPを臨床価値へ転換するための戦略(適応選択,検体・タイミング設計,治験導線,患者説明)と今後の課題を整理する.
キーワード
がん遺伝子パネル検査, 乳がん, ゲノム医療, Matched therapy, エキスパートパネル
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