[書誌情報] [全文HTML] [全文PDF] (2068KB) [会員限定]

日外会誌. 127(1): 19-27, 2026


特集

小型肺癌に対する診断治療の工夫

3.小型肺癌に対する気管支鏡診断―Cone-beam CTガイド下生検の発展と展望―

1) 徳島大学大学院 胸部・内分泌・腫瘍外科学
2) 徳島大学大学院 臨床腫瘍医療学分野

河北 直也1) , 松井 栞1) , 辻 彩花1) , 竹原 恵美1) , 藤本 啓介1) , 竹内 大平1) , 宮本 直輝1) , 森下 敦司1) , 鳥羽 博明2) , 滝沢 宏光1)

内容要旨
画像診断技術の進歩により,3cm以下の小型末梢肺病変が多く検出されるようになり,これらに対する低侵襲かつ高精度な病理診断手技の確立が求められている.従来からCTガイド下経皮的肺針生検は高い診断率を有するが,気胸や播種のリスクが問題視されてきた.これに対して,経気管支肺生検(TBB)は安全性に優れる一方,末梢病変に対する診断率が課題であった.しかし,近年では仮想気管支ナビゲーション,気管支内超音波断層法(r-EBUS),電磁ナビゲーション,Cone-beam CT(CBCT)などのナビゲーション技術の進化により,診断能の向上が著しい.われわれは,1.7mmチャネルの極細径気管支鏡とr-EBUS,CBCTを併用した戦略が,従来の技術に比べて有意な診断率向上をもたらすことを示した.本稿では,CBCTガイド下r-EBUS併用TBBの具体的手技と有用性を紹介するとともに,今後の技術革新や臨床応用の展望について概説する.CBCTガイド下TBBは,より高精度かつ低侵襲な肺癌診断の選択肢として今後の標準手技となる可能性がある.

キーワード
Cone-beam CT, 気管支鏡, 小型肺癌, 生検


<< 前の論文へ次の論文へ >>

PDFを閲覧するためには Adobe Reader が必要です。