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日外会誌. 125(5): 399-405, 2024


特集

乳癌治療における手術の省略について考える

3.手術を省略した臨床試験

群馬県立がんセンター 乳腺科

藤澤 知巳

内容要旨
乳癌は女性の主要ながんである.治療は手術が基本だが,乳房の整容性を損なう可能性がある.最近では薬物療法の進歩が予後改善に貢献している.手術省略を検証する臨床試験が進行中で,特に非浸潤がんや薬物療法が効果を示した場合の手術省略が焦点となっている.また,エネルギー治療法も注目されており,特にラジオ波焼灼療法が保険収載され,乳房非切除の選択肢として有望視されている.整容性を損なわない治療法の開発や適切な治療選択が,乳癌治療の進歩に向けて重要である.

キーワード
乳癌, 非切除, 臨床試験

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