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日外会誌. 120(4): 458-462, 2019
会員からの寄稿
脳梗塞を契機に診断された左房粘液腫内悪性リンパ腫の1例
内容要旨心臓原発性粘液腫内悪性リンパ腫は啓発的な疾患である.今日までに本症例を含めて12例の報告がある.症例は50歳,基礎疾患のない健康な女性.意識消失を主訴に救急搬送.左脳梗塞と診断され,t-PA投与後,塞栓源の精査目的に心臓超音波検査施行にて左房内に68×24mmの充実性のある腫瘍を認めた.1週間後,開心術にて腫瘍摘出を行った.摘出標本は病理組織診断で粘液腫内EBV陽性びまん性大細胞型悪性リンパ腫と診断された.術後1カ月より化学療法,BR療法(Bendamusutine, Rituximab)を2サイクル施行された.その後2年間,再発なく経過している.本症例をふまえて,左房粘液腫内に発生した悪性リンパ腫の文献的考察を加えて報告する.
キーワード
左房粘液腫, 脳梗塞, びまん性大細胞型B細胞性悪性リンパ腫
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