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日外会誌. 120(2): 202-207, 2019


会員のための企画

Modern Surgeon-scientistのすゝめ

広島大学大学院 医歯薬保健学研究科消化器・移植外科学

大段 秀樹

内容要旨
基礎研究医の減少が深刻化する中,Surgeon-scientistの果たす役割はますます重要になっている.にもかかわらず,新専門医制度のもと,アカデミアも若手外科医も技術研修にエフォートが割かれ「研究の進度に追従できる科学に裏付けられた専門性」を養うための基礎研究に従事するモチベーションが低下している.さらにバイオテクノロジーが深化を極めたポストゲノム時代のmodern Surgeon-scientistは,基礎研究者との競合に苦戦を強いられている.しかし,このままSurgeon-scientistが減少して存在しなくなれば,外科学は医療の科学化を享受するどころか,ライフサイエンスから取り残され古典技術を継承するだけの領域に陥ってしまう.病気に直面し患者が必要とする治療手段を最もよく知る外科医が自身に特有の才覚を認識し,それを最大限に生かせるチームを形成すれば,困難な臨床状況を切り抜ける手段を自らが見つけ出す術を持ち続け得るだろう.

キーワード
Surgeon-scientist, 科研費, 基礎系研究医問題, 新専門医制度

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