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日外会誌. 119(6): 644-651, 2018


特集

小児短腸症候群・小腸機能不全の最前線

6.中心静脈カテーテル感染制御の最前線

近畿大学医学部奈良病院 小児外科

米倉 竹夫 , 森下 祐次

内容要旨
短腸症候群や腸管蠕動障害などの小児腸管機能不全症例(IF)では,中心静脈カテーテル(central venous catheter,CVC)を用いた長期の静脈栄養療法(PN)を必要とする.IF症例の重要な合併症の一つにカテーテル関連血流感染(catheter-related blood stream infection,CRBSI)があり,CVC抜去・再挿入を繰り返すことにより中心静脈へのアクセス血管の確保が困難となり,また腸管不全合併肝障害の増悪をきたすなど,患者のQOLは著しく低下していく.CVCの感染制御は小児の腸管機能不全症例の治療の根幹である.CRBSIに対しCVCの温存を目的として,エタノールなどを用いた抗菌薬ロック療法の有用性の報告が行われるようになった.さらに最近ではCRBSIの発生予防に対しても抗菌薬ロック療法の有用性について検討も行われている.

キーワード
腸管機能不全, 中心静脈栄養, 長期留置型中心静脈カテーテル, カテーテル関連血流感染, エタノールロック療法

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