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日外会誌. 119(4): 366-372, 2018
特集
3次元臓器構築と外科領域への応用
2.心臓の3次元臓器構築と外科領域への応用
内容要旨心臓の3次元臓器構築の実現に向けて,様々な要素技術が開発され,心臓を構成する心筋や心臓弁などのパーツ組織が具現化しつつある.心臓の内部構造まで精密に人工材料で形態を再現する3Dプリンタ技術,インクの代わりに細胞を積み上げるバイオプリンタ技術などの機械工学的な取り組みに加えて,心臓弁膜だけでなく,心臓まるごとの細胞を置き換える脱細胞化技術などの生化学的な取り組み,さらに組織再生の足場となるコラーゲン骨格を生体内あるいは生体外で作製し,移植後に生体内で3次元組織を構築させる生体内組織工学的な取り組みなどを紹介し,心臓の3次元臓器構築に対する現状を示し,今後の臨床応用の実現性について考察した.
キーワード
心臓, 心筋, 心臓弁, 3次元プリンタ, 組織工学
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