[
書誌情報]
[
全文HTML]
[
全文PDF] (348KB)
[会員限定][
検索結果へ戻る]
日外会誌. 118(6): 652-656, 2017
会員のための企画
医療安全からみた外科の特殊性
内容要旨20世紀後半の外科学は劇的な進歩を遂げてきた.その一方,医療の安全性に関わる事件も発生し,その都度医療者は反省を促され改善に努力してきたものの,いまだに多くの医療過誤が発生している.外科は,疾病をもつ患者の肉体に傷をつけて治癒に向かわせる医療であり,ともすれば患者の健康を増悪させる原因にもなり得る.そのため外科医個人の技術修練はもとより,手術適応の適正化,周術期のチェック体制,教育体制,監査支援システム強化が必須と言える.安全な外科治療を行うためには,個人の努力だけでなく,すべての職員が同じ安全意識をもって,チームとして安全に取り組む「安全風土」を醸成する必要がある.
キーワード
外科医療, 医療安全, 医療過誤, 監査システム, 安全風土
このページのトップへ戻る
PDFを閲覧するためには Adobe Reader が必要です。