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日外会誌. 117(5): 387-394, 2016


特集

内視鏡外科手術は新たなステップへ

7.自己投射性と双方向性を実現したvirtual realityと 仮想ホログラフィー拡張現実による没入型手術ナビゲーション

1) 神戸大学大学院 医学研究科消化器内科
2) NTT東日本関東病院 泌尿器科

杉本 真樹1)2) , 志賀 淑之2) , 安部 光洋2) , 亀山 周二2) , 東 健1)

内容要旨
安全確実な外科手術と内視鏡手術の実践に活用されている双方向性と自己投射性を実現したvirtual reality(VR)によるnavigation surgeryと仮想ホログラフィー拡張現実によるsimulation trainingを解説した.近年注目のVRは,従来までの3D画像閲覧から,双方向性と自己投射性を実現した新たな技術としてヘッドマウントディスプレイOculus Riftや,ホログラフィーと拡張現実を統合したzSpaceなども臨床応用され,新しい手術ナビゲーションの概念が提唱されている.VR技術も知的能力の拡張から身体能力の拡張へ応用され,Augmented humanといった方向へと向かっている.低侵襲手術や内視鏡手術の普及は,機器開発に追従しつつ外科医の能力を飛躍的に拡張した.VR技術は,これからの外科医にとって安全性を最優先しつつ,最先端の技術革新を躊躇なく導入し評価,伝承するための有効なツールである.

キーワード
Virtual reality, Augmented reality, Holography, HMD, Augmented human

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