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日外会誌. 117(4): 340-343, 2016
特別寄稿
日本初のフィールドホスピタルでの全身麻酔下手術の報告
内容要旨
2015年4月25日ネパール連邦民主共和国(ネパール共和国)にてマグニチュード7.8の大地震が発生し大きな被害が生じた.日本から外傷外科医2名を含む,国際緊急援助隊の医療チームが派遣された.世界保健機関(WHO)の調整により,ネパール山間部のバラビセでの活動が割り振られた.機能拡充型の大型テントなどの大量な資機材が5月4日になって到着し,手術および入院機能を備えたフィールドホスピタル(野外病院)を稼働させた.5月5日に30代の女性の足部の開放創と関節脱臼に対して,全身麻酔下手術を行った.日本初の野外病院での全身麻酔下手術であった.
キーワード
外傷手術, 災害医療, 国際緊急援助隊
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