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日外会誌. 116(5): 340-343, 2015


特別寄稿

女性呼吸器外科医の割合の変遷―女性が活躍するために必要なもの―

1) 済生会栗橋病院 呼吸器外科
2) 東京女子医科大学 第一外科
3) 東京女子医科大学 心臓血管外科

松本 卓子1)2) , 冨澤 康子3) , 大貫 恭正2)

I.内容要旨
日本の女性呼吸器外科医の現状を把握するため,日本呼吸器外科学会会員・呼吸器外科専門医・日本呼吸器外科学会評議員の男女の割合を調べるとともに,関連する四つの集団(呼吸器外科医・日本呼吸器外科学会評議員・東京女子医科大学第一外科常勤医局員・全国の医師)における女性医師の割合の変遷を調べた.日本呼吸器外科学会(以下,呼吸器外科学会)における女性の割合は会員全体では7.1%,呼吸器外科専門医3.7%,評議員1.1%であった.女性医師割合は呼吸器外科医においては18年間で3.4%,日本呼吸器外科学会評議員では20年間で0.8%,東京女子医科大学第一外科では20.8%,日本の医師は7.2%増加した.女性医師の割合は増加傾向であり,女性の活躍・継続就労のためには女性医師自身のモチベーションの維持が鍵となる可能性が示唆された.

キーワード
女性呼吸器外科医, 呼吸器外科専門医, 継続就労

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