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日外会誌. 116(5): 324-328, 2015


会員のための企画

局所進行肺癌に対する手術戦略

根治を目指す手術戦略

国立がん研究センター中央病院 呼吸器外科

渡辺 俊一

I.内容要旨
臨床病期III期に相当するいわゆる「局所進行肺癌」は,画像上病変が一定の範囲に限局しているにも関わらず治療後の再発が多くみられ予後不良の肺癌である.この疾患群の不良な予後を肺癌治療の3本柱である化学療法,放射線治療,手術治療を組み合わせた集学的治療によっていかに引き上げるかが過去20年間以上にわたり研究され,適切な化学療法レジメンの選択と至適放射線量の決定および手術治療の組み合わせ等の治療開発に力が注がれてきた.この群に対する現在の標準治療は同時併用化学放射線療法であるが,一部の選択された患者では更に外科切除を加えることによって予後の改善が期待されている.

キーワード
非小細胞肺癌, 局所進行肺癌, 集学的治療, 手術, 導入療法


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