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日外会誌. 116(3): 147-150, 2015


特集

下肢静脈疾患治療における地殻変動

2.レーザー静脈瘤治療の実施施設と実施医基準

福島第一病院 心臓血管外科

小川 智弘

I.内容要旨
下肢静脈瘤に対する効果的かつ低侵襲的治療として,本邦では2011年よりレーザー照射により発する熱にて伏在静脈焼灼,閉鎖を行う血管内焼灼術が保険適応になり,更に2014年より新しいレーザーおよびラジオ波による装置にも保険適応が広がるとともに急速に普及しつつある.
血管内焼灼術が保険適応になる前提条件として十分本治療法に対する知識を有する医師が使用する項目が付加されており,下肢静脈瘤治療に深く携わっている学会が中心となり,血管内焼灼術に必要な基礎経験,設備を有する医師,医療施設および指導的立場の医師を認定する血管内焼灼術実施管理基準を作成され,安全かつ効果的な治療のために利用されている.

キーワード
下肢静脈瘤, 血管内焼灼術, 実施基準, レーザー焼灼術, ラジオ波焼灼術

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