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日外会誌. 116(2): 128-132, 2015


特別寄稿

「外科医のすすめ」:慈恵第三病院外科における医学科臨床実習の実際―慈恵第三病院外科におけるクリニカル・クラークシップの経験―

1) 東京慈恵会医科大学附属第三病院 外科
2) 東京慈恵会医科大学 消化器外科

保谷 芳行1) , 岡本 友好1) , 矢部 三男1) , 羽生 健1) , 諏訪 勝仁1) , 藤岡 秀一1) , 田部井 功1) , 佐藤 修二1) , 矢永 勝彦2)

I.内容要旨
東京慈恵会医科大学附属第三病院外科(以下慈恵第三病院外科)では,平成22年度から医学科5,6年生の臨床実習にクリニカル・クラークシップ(C.C.)を積極的に取り入れている.C.C.は,外科医の魅力を学生に伝える良い機会と考えている.C.C.導入後5年の経験を踏まえて当科で行っている臨床実習の実際を紹介する.
当科の臨床実習では,手術参加,術前カンファレンスのプレゼンテーション,当直,外来見学など,学生達で相談した内容を指導医や担当医とディスカッションしないと,前に進まない課題を多く設定している.また,提出レポートや研究発表に関しても学生達がテーマを決めている.
「業務の中で学んでいく」をコンセプトにした「臨床参加型実習における学生」は大歓迎であり,指導医,学生そして患者にとって「三方良し」となる臨床実習形態と考えている.
平成28年度から東京慈恵会医科大学(以下慈恵医大)全体でC.C.を本格的に導入するに際して,C.C.が上手く機能するように,今後も検討を重ねていく必要がある.

キーワード
臨床実習, クリニカル・クラークシップ, 医学教育


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