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日外会誌. 115(6): 338-342, 2014


会員のための企画

周術期栄養管理の重要性

維持透析患者の周術期栄養管理

武蔵野赤十字病院 腎臓内科

安藤 亮一

I.内容要旨
維持透析患者は増加しており,手術の機会も増加している.透析患者は,ベースの栄養状態が不良のことが多く,適切な周術期の栄養管理が必要である.日本透析医学会のガイドラインにより,食事療法基準が提案されており,それをもとに周術期の栄養管理を行う.栄養の投与ルートは,腸管が使用可能であれば,経腸栄養を優先する.エネルギーを必要量投与し,十分な透析が行われている場合,蛋白制限は不要である.水分やカリウムに対する配慮が必要である.術前からの栄養療法,免疫賦活経腸栄養剤,透析時静脈栄養も有用である.

キーワード
維持透析患者, 周術期, 経腸栄養, 食事療法基準, 透析時静脈栄養

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