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日外会誌. 115(5): 253-258, 2014


特集

心臓・大血管外科手術におけるインフォームドコンセント

3.心筋症に対する左室形成術・僧帽弁形成術

自治医科大学附属さいたま医療センター 心臓血管外科

山口 敦司

I.内容要旨
インフォームドコンセントとは,患者・家族に疾患の診断・治療法について説明をし,あくまでも患者に最終的な治療法の選択を委ねることが正しい,とされている.しかしながら,この項で扱われる虚血性心筋症に対する明確な治療法は確立されておらず,集学的治療をもってしても予後不良であり,管理が困難であるとされている.左室形成術や僧帽弁形成術なども,本疾患に対する確立された治療法ではなく,様々なデータが報告されている中で否定的な見解も散見されるが,正しい評価法に基づいて正しい治療法が選択されることによって,心不全症状や生命予後の改善が期待される.

キーワード
虚血性心筋症, 左室形成術, 虚血性僧帽弁閉鎖不全症, 僧帽弁形成術

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