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日外会誌. 115(2): 109-112, 2014


特別寄稿

慢性的医師過剰に苦しむ日本の心臓外科医―心臓外科が求める医療補助職,NPとは.これからの心臓外科医の心構え―

滋賀医科大学 心臓血管外科

池上 博久

I.内容要旨
日本の心臓外科の世界では慢性的に医師過剰状態が続いている.これは心臓外科医療を行うのに多大な人的資源を要することに起因するが,この心臓外科医過剰状態の為に多くの心臓外科医はその本務である心臓外科手術を執刀する機会を持てない.また多くの若い心臓外科修練医も手術を学ぶ十分な機会を持てない.米国には,Physician Assistant/Nurse Practitioner(PA/NP)と呼ばれる医師と看護師の間に位置する職種が存在する.このPA/NPは医療の質を上げ医療費を削減すると共に,元来心臓外科医が行っていた診療業務の一部を担うことにより手術機会を持てない心臓外科医を無くし,心臓外科医がその本分である手術に専念できる環境を作ってきた.筆者が米国の心臓外科修練医としてPA/NPと共に働いた経験を交えて,日本の心臓外科医療が慢性的に抱えてきた問題の解決に向けて心臓外科医が求める具体的な医療補助職像と,その導入に伴う心臓外科医の心構えについて論ずる.

キーワード
心臓外科, Physician Assistant, Nurse Practitioner


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