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日外会誌. 114(6): 336-339, 2013


特別寄稿

女性外科医の子育てと仕事の両立―病後児保育の事業実践を通して感じること―

きづきクリニック 

木築 野百合

I.内容要旨
女性外科医が仕事を全うしようとすると,結婚や出産をためらうことは多い.また,結婚出産を経験したことによって,仕事を控えざるを得ない状況になることも多い.仕事と育児を両立するときに不可欠な物のひとつに,託児所の存在がある.日本外科学会女性外科医支援委員会のアンケート1) においても一般会員の女性の回答者の47%が欲しい支援として,院内託児所をあげている.しかも子どもが病気になったときにどのように対処できるかによって,必要な託児所のあり方が変わる.アンケートでも欲しい支援として,病児保育を回答者の42%があげている.自分の子育ての経験から,自らの診療所に託児所を作り,市町村の委託をうけ,病後児保育2) 所としての事業展開をしている.今後の女性医師の子育て,託児に関して提言する.

キーワード
女性外科医の子育て, 病後児保育, 院内託児所


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