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日外会誌. 114(3): 144-147, 2013


特集

外科ライブ手術の意義とあり方について

6.倫理面からみたライブ手術のあり方

福山循環器病院 院長

治田 精一

I.内容要旨
ライブ手術はリアルタイムに現場の手技,問題解決能力,最新の機器操作や技術を短時間に解説付きで情報を得ることが出来る強力な情報収集ツールであり,教育ツールである.ただ多数の医師の前で公開され,コメンテーターの目にさらされるという緊張感を術者が受け,純粋に患者に集中するという医師の医療倫理の根本から逸脱する可能性があり,患者にとっては,一流の術者を施術者として選択できるという以外,まったく自己に益するものがない行為ともいえる.従来型の公開医療を是とするためには,医療倫理を遵守し,ライブ術者が医師の良心に則って,全体をマネージメントする必要がある.

キーワード
live surgical demonstration, live case ethics, surgical skill, professional autonomy, patient safety


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