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日外会誌. 113(2): 215-220, 2012
会員のための企画
外科周術期感染制御
心臓血管外科における周術期感染対策
I.内容要旨
手術部位感染症(Surgical Site Infection:SSI)対策を成功に導く要点は,「部長」の本気度と「外科医」の意識改革にある.SSI対策マニュアルを独自に策定することの意義は,それぞれの施設の特異性を汲み入れることで,実現可能なマニュアルに仕上げることにある.それに加えて,マニュアルの作成過程で培われる各部署間の意思疎通とチーム内の連帯感が,マニュアルを実施していく推進力になる.せっかく作ったマニュアルが「絵にかいた餅」にならないように,毎年サーベイランスを行い,その結果をフィードバックし,マニュアルの改訂更新を毎年行うことも大切である.
キーワード
手術部位感染, 血糖コントロール, MRSAスクリーニング, SSIサーベイランス, PDCA
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