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日外会誌. 113(2): 171-176, 2012


特集

癌研究における最近の進歩

2.生体イメージングによる癌細胞観察

1) 大阪大学免疫学フロンティア研究センター 細胞動態学
2) 大阪大学 消化器外科
3) 科学技術振興機構 戦略的創造研究推進事業(CREST)

賀川 義規1)2)3) , 前田 栄1)2)3) , 森 正樹2) , 石井 優1)3)

I.内容要旨
生体イメージングでは,生体内の細胞の動態(ダイナミクス)を動画で捉えることが出来る.生体内の細胞の動きとその周囲環境を同じプラットホームで多元的かつ時空間的に解析でき,これまでの研究手法では明らかに出来なかった生体内の現象をとらえ,それにかかわる分子と制御機構(メカニズム)を解明する研究がなされている.癌研究においても,癌細胞の挙動を環境とともに理解し,その関連分子から病態を解明し新規治療へ応用する試みが行われている.本稿では生体イメージングの方法とイメージングをもとに関連した分子にせまる方法について紹介する.

キーワード
大腸癌, 生体イメージング, 二光子励起レーザー顕微鏡, 分子イメージング


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