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日外会誌. 112(4): 267-272, 2011


特別寄稿

「臨床医学の教育研究における死体解剖のガイドライン案」とその解説

1) 北海道大学 医学研究科·腫瘍外科
2) 藍野大学 医療保健学部·再生医療研究所
3) 東京大学 法学政治学研究科
4) 慶應義塾大学 医学部·解剖学
5) 順天堂大学 ·解剖学·生体構造科学
6) 杏林大学 医学研究科·解剖学
7) 慶應義塾大学 医学部·脳神経外科
8) 自治医科大学 先端医療技術開発センター先端治療開発部門
9) 札幌医科大学 医学部·解剖学第一講座
10) 福島県立医科大学 医学部·神経解剖·発生学
11) 自治医科大学 先端医療技術開発センター医療技術トレーニング部門
12) 神戸大学 医学研究科·消化器内科
13) 自治医科大学 救急医学

平成22年度厚生労働科学研究,「サージカルトレーニングのあり方に関する研究班」  , 七戸 俊明1) , 近藤 哲1) , 井出 千束2) , 樋口 範雄3) , 相磯 貞和4) , 坂井 建雄5) , 松村 讓兒6) , 吉田 一成7) , 小林 英司8) , 辰巳 治之9) , 八木沼 洋行10) , 菱川 修司11) , 杉本 真樹12) , 伊澤 祥光13) , 今西 宣晶4)

I.内容要旨
本稿では平成22年度厚生労働科学研究,「サージカルトレーニングのあり方に関する研究班」によってまとめた「臨床医学の教育研究における死体解剖のガイドライン案」を報告する.「ガイドライン案」作成の目的は,現行の死体解剖保存法,献体法の範疇で,医師(歯科医師をふくむ)が臨床医学の教育研究を目的とした遺体利用を実施するに必要な条件を提示し,医学教育,研究の一環としての遺体を使用した手術手技研修(cadaver training)を混乱なく実施できるようにすることである.
さらに,本稿では「ガイドライン案」に解説を加え,今後の展望と解決すべき問題点について考察した.

キーワード
医療技術修練, サージカルトレーニング, Cadaver training, 死体解剖保存法

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