[書誌情報] [全文HTML] [全文PDF] (728KB) [会員限定]

日外会誌. 111(6): 387-391, 2010


特別寄稿

日本版ナースプラクティショナー(NP)に関する当院外科系看護師の意識調査

1) 藤田保健衛生大学 医療科学部看護学科
2) 藤田保健衛生大学病院 看護部
3) 藤田保健衛生大学 医療科学部臨床工学科

山田 静子1) , 近藤 八恵美2) , 渡邊 孝3)

I.内容要旨
国内において特定看護師(仮称)の業務範囲拡大に関しての検討が加速度的に進行中である.本学でも看護師の魅力的なキャリアアップのための教育について看護部と協働で検討してきた.医療の現場では判断能力を培った実践能力のある特定領域の看護師が存在すれば医療の効率化やケアの質向上に繋がるのではないかと考える.しかし,そのためには実践体験や研鑽を重ねるに相応しい環境が提供でき,質を保証できるかどうかが問われる.そのような現場での問題解決を目指し,当院の外科系看護師334名を対象に,日本版NP(nurse practitioner)に関する調査を行った.調査時はまだ特定看護師(仮称)という名称が厚生労働省から提唱されていなかったため,日本版NPと標記しての調査となった.この調査結果にもとづき,厚生労働省が提案した「看護師の業務範囲拡大素案」の実現に向けての取り組みを考察する.

キーワード
ナースプラクティショナー, 特定看護師, 周術期管理, 外科系看護師


<< 前の論文へ次の論文へ >>

PDFを閲覧するためには Adobe Reader が必要です。