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日外会誌. 110(5): 271-275, 2009
特集
胸部大動脈瘤の治療―現状と将来―
3.ステントグラフト内挿術(適応,成績,合併症)3)大動脈解離
I.内容要旨
大動脈解離に対するステントグラフト治療は,本邦において自作デバイスの時代(1993年)から発展し,近年のメーカー製造デバイスの薬事承認以降,さらなる発展が期待されている分野である.急性B型解離におけるcomplicated caseでは,そのPrimary entryをステントグラフトにて閉鎖することにより,外科手術成績を上回る成績が報告されており,ステントグラフト使用のコンセンサスが得られるようになってきた.また,慢性B型解離に対する使用は,偽腔の拡大予防において良好な成績が報告されている.今後,デバイスの改良とともに,急性A型解離以外の領域で多くの貢献が期待されている.
キーワード
ステントグラフト, B型解離, 偽腔拡大
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