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日外会誌. 110(3): 120-122, 2009
特集
卒後外科教育と専門医制度
3.サブスペシャルティ専門医制度と日本外科学会外科専門医制度
I.内容要旨
「地域の砦」である中核病院(センター病院)で求められる外科医とは「守備範囲の広い一般診療能力と高度な専門診療能力を兼備した応用力のある専門医」であり,そのためには10年余の首尾一貫したシステムのもと,系統的で多段階的な研修を積み重ねる必要がある.この過程で,「外科専門医」は最初の道標,サブスペシャルティ外科専門医は二つ目の道標として有効に作用している.これに伴い外科専門医修練カリキュラムでは平成19年2月に「外科専門医」の定義を以下のように改訂·追加している.「外科専門医とは医の倫理を体得し,医療を適正に実践すべく一定の修練を経て,診断,手術および術前後の管理·処置·ケアなど,一般外科医療に関する標準的な知識と技量を修得した医師のことである.」「また,この専門医は消化器外科,心臓血管外科,呼吸器外科および小児外科などの関連外科(サブスペシャルティ)専門医を取得する際に必要な基盤となる共通の資格である.」この外科系の二階建て制専門医制度をより合理的で整合性のある制度にしていくために9学会·団体からなる外科関連専門医制度委員会で精力的に協議が進められている.サブスペシャルティ専門医の更新条件が,「外科専門医」の更新条件を包含するようにし,サブスペシャルティ専門医の更新と連携して外科専門医の更新もできるようにしていくことなどがすでに合意されている.
キーワード
専門医制度, 外科専門医, サブスペシャルティ
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