[書誌情報] [全文HTML] [全文PDF] (597KB)

日外会誌. 109(6): 323-328, 2008


特集

日本と世界の各種外科疾患における診断·治療戦略の相違

2.心臓·血管

東北大学医学系研究科 心臓血管外科

田林 晄一

I.内容要旨
日本と欧米の心臓·血管疾患の治療戦略の相違を比較する目的で日本と米国のCABG,AVR,MVR,MVP,胸部大動脈瘤の手術症例数と成績の比較,CABGとAVRに関する低侵襲的治療法の比較,および胸部大動脈置換術時の脳保護法の比較を行い,下記の結論が得られた.CABG症例数は総人口あたりの頻度にすると米国で多く,胸部大動脈瘤数は日本が多かった.その他の症例数は総人口当たりにすると,妥当な値であった.手術成績は胸部大動脈瘤の胸部下行と胸腹部置換術の成績が日本で良い傾向があったが,その他はほぼ同等であった.OPCAB症例数は日本で欧米の約3倍の頻度で施行されていた.脳保護法に関しては日本が主として用いてきたSCP法の安全性と良好性が確認されてきている.

キーワード
OPCAB, ONCAB, 経カテーテル的大動脈弁移植術, 脳保護法


<< 前の論文へ次の論文へ >>

PDFを閲覧するためには Adobe Reader が必要です。