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日外会誌. 109(2): 105-108, 2008
外科学会会員のための企画
がん対策基本法をめぐって
がん治療認定制度の目的と内容
I.内容要旨
現在のがん医療の中で,最も国民に解りづらいのはどの専門医あるいは認定医が自分のがんに最も向いているのか,誰に訊けばそれが解るかなどである.この目的で世界初の試みとして,臓器横断的にがんへの基本的経験と知識を有しているがん治療認定医を定める制度を開始した.基盤学会の認定医あるいは専門医を取得した医師が,将来がん治療を行いたい,またはがん治療の知識を習得したいと言うときに,subspecialityの専門医になる前に,基本的ながん治療の経験と学会参加などを行い一定の点数に達し,日本がん治療認定医機構の主催するがんに関する基礎から臨床までのセミナーを受講し筆記試験に合格すれば認定医の申請が出来る.この制度の定着により国民の期待するがん治療が促進することを期待する.
キーワード
日本がん治療認定医制度, 基盤学会専門医, 専門領域専門医, JBCT
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