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日外会誌. 109(2): 77-83, 2008
特集
術前画像診断とNavigation Surgery
4.胆道疾患―CO2 MDCT仮想膵胆道造影およびImage overlay surgeryとNOTES navigation―
I.内容要旨
胆道疾患における画像診断は,PTCDやERCPなどのアナログ画像から,MDCT,MRIなどのデジタル画像へ進化し,DIC-CT,MRCPを代表とした仮想胆道造影の開発により,Navigation Surgeryへ発展した.これにはfusion法やMRCPAなどによる,病変と胆道像,周囲動静脈の同時表示が有効である.新たなツールとして,CO
2 MDCT仮想膵胆道造影法(CMCPA)は,二酸化炭素の胆道陰性造影効果を利用し,一度に胆道と血管を撮像できるもので,navigationに有効である.Navigationの術中利用には,DIC-CTやCMCPA,MRCPAにて撮像したdataをVolume renderingし,仮想胆道像と血管やリンパ節,肝など周囲の実質臓器,脂肪組織を再現する手技が有用である.より実践的なnavigationにむけ,画像解析ソフトOsiriXや,ワイヤレス化などのユーザーインターフェイスの開発が進んでいる.またImage overlay surgeryとして,Augmented realityやMixed realityによるnavigationが実用化に向け開発中である.さらに近年,NOTES(経生理開口部的経管腔内視鏡手術)による経胃的,経腟的胆摘術が,軟性内視鏡にて施行され,NOTES navigationができる支援システムの開発が切望されている.
キーワード
Virtual cholangiopancreatography, Augmented reality, Mixed reality, OsiriX, Natural Orifice Translumenal Endoscopic Surgery(NOTES)
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