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日外会誌. 107(2): 69-72, 2006
特集
悪性腫瘍に対する内視鏡外科の現状とその評価
4.肺癌
I.内容要旨
わが国では,肺癌に対する胸腔鏡手術(VATS)は急速に普及してきているが,その定義や手法はまだ確立していない.臨床病期IA期の長期成績では開胸下と遜色なさそうであり,オプションとしての地位を得つつあるが,肺葉切除などでは技術的習熟を要し,かつ安全性・腫瘍学的根治性の点で開胸と同等であるとはいえない.しかし,腫瘍の状態や患者のリスク,術者の熟練度などの面で,安全性・根治性において同等であると判断されるような状況下では,より侵襲の少ない手法を積極的に応用するべきであり,VATSの適応はそこに存在する.
キーワード
肺癌, 胸腔鏡手術, VATS lobectomy
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