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日外会誌. 106(11): 677-684, 2005
特集
先端技術の外科学への応用
2.画像診断の最先端―PET/CT,3DCT―
I.内容要旨
PET装置の導入が近年急速に進んでおり,今後,2-[fluorine-18]fluoro-2-deoxy-D-glucose(FDG)を用いたpositron emission tomography(PET)の重要性が臨床の現場で増大することが予想される.装置自体も改良が進んでおり,昨年より,PETとCTとを融合させたPET/CT装置の発売が本邦においても開始された.搭載されるCTは当初4列型のmulti-detector CT(MDCT)あるいはmulti-slice CT(MSCT)であったが,CT撮影装置の改良に伴って現在では,16列型,8列型も選択可能となっている.
一方,CT装置の進歩は急速かつ着実に進んでおり,1998年に4列型CTが導入されて以来,2004年に32,40列型,2005年には64列型が順次市場に導入されている.多列化の進化により,広範囲(全身)の撮影がより短時間にて達成されたが,他方,範囲を限定すれば,XYZ軸方向の空間分解能が等しいisotropic画像も得られるようになり,矢状断,冠状断など任意の方向の断面像をはじめとして,血管造影像,透視画像など高精度の立体的な再構成画像をCTデータから作成することが可能となった.
本稿においてはPET/CT装置の特徴と有用性および多列CTにより可能なりつつある,多次元画像の現況について解説する.
キーワード
PET/CT, FDG-PET, 3DCT, MDCT, MSCT
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