[
書誌情報]
[
全文HTML]
[
全文PDF] (42KB)
[会員限定][
検索結果へ戻る]
日外会誌. 106(6): 380-384, 2005
特集
肺癌の拡大手術と縮小手術―その評価と展望
4.III期肺癌の手術成績と評価
I.内容要旨
III期肺癌についての手術単独での成績を検討し,今後,集学治療の中での果たすべき外科治療の役割を明らかにすることを目的とした.IIIA期については肺尖部肺癌については術前放射線照射に手術を組み合わせることが標準であったのが,最近では術前化学放射線が臨床試験として検討され,良好な成績を得ている.他のIIIA期肺癌についても術後化学療法も含め,同様に集学的治療の基礎となる手術単独での成績が明らかにされてきている.薬物療法の対象症例より症例数の少ないIIIA期の外科対象例での臨床試験においては,randomized controlled trialだけでなく,これら手術単独での成績をhistorical controlとして研究を進める必要がある.IIIB期肺癌については,未だ,合併臓器ごとや拡大郭清に対する報告症例数が少なく,今後とも対象症例の選択,術式および術後管理の工夫が必要とされている.
キーワード
肺癌, 拡大手術, 手術成績, 合併切除
このページのトップへ戻る
PDFを閲覧するためには Adobe Reader が必要です。