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日外会誌. 106(4): 286-290, 2005
特集
進展様式に基づいた消化器癌手術のこつと工夫
4.進展様式に基づく胆嚢癌手術
I.内容要旨
胆嚢癌は悪性度が高く,早期であっても胆汁を漏逸させれば再発する.進展様式に基づく術式選択には進展度診断の精度が重要である.mp癌(pT1b)では全層胆嚢摘出術とリンパ節郭清を行う.ss癌(pT2)でもごくわずかな漿膜下層浸潤癌ではmp癌と同じ縮小化手術でよいが,明らかな漿膜下層以深浸潤癌では肝(S4a+5)と胆管切除を伴う2群リンパ節+(16)郭清を基本術式とする.肝床(胆嚢床)型のHinf3には肝中央二区域または拡大肝右葉切除が,肝門型の右グリッソン浸潤(Binf1,2)では拡大肝右葉切除が基本となり,侵襲と根治性とのバランスから膵頭十二指腸切除付加の適応は慎重に考慮する.肝転移,黄疸例(Binf3),肝門脈管再建を必要とするもの,明らかなN3例には切除の一般的な適応はない.
キーワード
進展度診断, 壁深達度, 肝(S4a+5)切除, 胆管切除
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