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日外会誌. 105(7): 423-425, 2004


症例報告

急性腎不全で発症した巨大孤立性内腸骨動脈瘤の1治験例

奈良県立医科大学 第三外科

森田 耕三 , 多林 伸起 , 桒田 俊之 , 谷口 繁樹

I.内容要旨
症例は71歳,男性.全身倦怠感,尿量減少を主訴に近医を受診し,巨大孤立性右内腸骨動脈瘤による両側水腎症から腎後性急性腎不全を発症していたため,瘤切除および右総腸骨動脈一右外腸骨動脈バイパス術を施行した.術後腎機能は正常化し,経過良好であった.急性腎不全をきたす内腸骨動脈瘤は稀であるが,水腎症の原因として念頭におき,急性腎不全を呈していても本例の様に正常化する例もあることから,早急に手術を行うべきと思われた.

キーワード
孤立性内腸骨動脈瘤, 急性腎不全

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