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日外会誌. 104(12): 811-815, 2003
特集
外科的侵襲に対する生体反応:最新の知見
2.侵襲後の生体反応における内因性メジェータの役割
I.内容要旨外科的侵襲に対して産生される内因性メジェータには局所および循環系へのサイトカイン放出(サイトカイン血症),好中球,単球,マクロファージ,内皮細胞,血小板および他の細胞の活性化,補体,凝固,線維素,接触系などの血漿蛋白カスケード系の活性化,組織損傷プロテアーゼの放出,エイコサノイドおよび血小板活性化因子などの脂質メジェータの形成,酸素および窒素ラジカルの生成が挙げられる.さらに宿主防御反応を司るメジェータとして,抗炎症性サイトカイン,可溶性サイトカインレセプター,プロテアーゼインヒビター,ストレスホルモンを含む急性相蛋白など,炎症反応を鈍化させる多くの物質が放出される.ここではこれらの代表的なメジェータについて概説する.
キーワード
侵襲, サイトカイン, NO, 接着分子, アポトーシス
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