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日外会誌. 104(8): 554-557, 2003
特集
外科領域におけるステント療法
5.大腸
I.内容要旨大腸疾患に対するステント療法は,他の部位よりも臨床応用が遅れていたが,最近は主に悪性疾患による狭窄への姑息的挿入または狭窄型大腸癌に対する術前処置として,欧米を中心に良好な臨床成績の報告が増加している.また良性狭窄に対する導入も報告されているが,これに関しては長期成績の欠如から慎重な適応の検討が必要である.今後,大腸狭窄患者に対する治療として,姑息的または一時的な人工肛門造設などの過大侵襲を回避し,QOLを向上させるためにステント療法の果たす役割は大きい.専用ステントとキットの導入および保険適応の獲得が待たれる.
キーワード
大腸癌イレウス, 閉塞性大腸癌, stent, ステント, 経肛門的減圧
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