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日外会誌. 104(3): 297-300, 2003


特集

外科教育と専門医制度

7.小児外科医の立場から

東京慈恵会医科大学 外科学講座

山崎 洋次

I.内容要旨
外科の卒前教育や臨床研修教育においては周術期の管理を中心とした問題解決能力の涵養に重点をおくべきで,特殊専門分野の知識伝授に重点をおく必要はない.また卒後の外科教育においても早期からのsubspecialtyに特化した教育は社会の要求には応えておらず,一般外科の修練は不可欠である.現行の外科関連subspecialty専門医制度,少なくとも小児外科においては専門医数や地域的分布などの点からの再検討が求められる.さらに専門医の広告規制緩和と絡めて関連学会の法人格の取得,臨床研修必修化の導入の影響など大きな解決すべき問題が残されている.

キーワード
小児外科, 卒前教育, 卒後教育, American Board of Surgery (ABS), 専門医制度

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