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日外会誌. 104(3): 276-279, 2003


特集

外科教育と専門医制度

2.卒前外科教育のあり方

東京大学名誉教授 

出月 康夫

I.内容要旨
卒前外科教育の第1の目的は,すべての医師が知っておくべき外科の知識,すべての医師が身につけておくべき外科治療技術を習得させることである.第2の目的は外科の必要性,重要性,面白さ,楽しさ,将来への夢を学生に語ることである.本学会はこれまで卒前外科教育について関与し,発言する機会が少なかったが,今後は学会として委員会を設置して,組織的,継続的に,外科教育カリキュラムの作成,教育方法,評価などに関与し,提言する必要がある.基幹カリキュラムの作成,項目別,疾患別の講義の推進,外科教育内容のスリム化,Pre-clinical Exam.の実施,クリニカルクラークシップ推進のための設備の充実,教育要員の増員などの必要性について述べた.

キーワード
卒前外科教育, 外科教育カリキュラム, クリニカルクラークシップ, 集中講義

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