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日外会誌. 103(11): 806-810, 2002


特集

乳癌手術の現況とその根拠

5.乳房円状部分切除術

大阪府立成人病センター 外科

稲治 英生 , 柳沢 哲 , 菰池 佳史 , 元村 和由 , 小山 博記

I.内容要旨
比較的早期の乳癌に対する乳房温存療法がわが国において開始されすでに10数年が経過し,わが国独自の長期追跡結果もぼつぼつ出されるようになってきた.その細部においてはなおバリエーションがあるもののおおむね「乳房温存療法ガイドライン(1999)」に準拠して,乳房円状部分切除術+腋窩リンパ節郭清+放射線療法が標準的乳房温存療法として定着しつつある.ただ,乳房円状部分切除術では無視しえない頻度で断端陽性となりうるので乳房内再発を回避するため万全の策を講ずるべきである.

キーワード
乳癌, 乳房円状部分切除術, 乳房温存療法, 乳房内再発

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